ikuchinoazisaiのブログ

毎日のふとしたできごとをちょっとだれかに聞いてもらいたい、そんなお話です。

ぺろどうなるか

しまには、じゅういさんがいなかった
フェリーにのせて三原にいそいで行った
犬を見るなり
「すぐしゅじゅつしないとたすからないよ

考えているひまなどなかったから
おもわず
「おねがいします」
といった


ながくかんじたしゅじゅつはぶじおわり
「1しゅうかんはにゅういんもしたほうがいいよ」
「・・・」
「じつは、この犬、きっとのら犬だとおもうのです」


じゅういさんは、てっきりかい犬だとおもっていたので、しゅじゅつだいだけうけとって
「にゅういんひようはもらえない」
と言ってくれた
 

みかんの香りにはこばれて

      

ペロ

それは、このいえにすむおじちゃんとおばちゃんがつけてくれた名まえ
ペロは、ミルクでもおやつでも、なんでもぺろぺろなめるからって、この名まえがついたんだ
「ペロおいで」
と、手をさしだしたときなんか、ぺろぺろぺろって いつまでもなめた
そんなとき、おじちゃんとおばちゃんは、さきをあらそって手をさしだした
そして、こう言ったんだ
「ペロ、うちの子になってくれて、ありがとう。」
って
じつは
おじちゃんたちには、子どもがいなかったから
ペロと出会ったのは、みかんの花のあまいかおりが、しおかぜにはこばれてきた三月
おじいちゃんちにあそびにきてさんぽしていたそのとき
キャイン、キャインとこ犬の声
みんなは、びっくりしてはしっていった
「あっ、じどうしゃに」
「どこのいぬ?くびわもないよ」
「しんじゃうよ」